アスペルガー ADHD 発達障害を改善していくマニュアル

アスペルガー障害 スクリーニングテスト 診断チェック

A 対人的相互反応の質的障害
(1)非言語的な表情が乏しい
  1. 目を見ながら話さない
  2. 話しているとき 身振り手振りが 乏しい
  3. 表情が乏しい
  4. 声の調子が 不自然である

 

(2)友達ができにくい
  1. 友達が ほとんどいない
  2. ずっと年上や年下の人か 家族としか関わりがない
  3. 特定の興味を共有している人としか付き合いがない
  4. 集団で交わったりルールを守って 協調して遊んだりするのが うまくできない

 

(3)よろこびや関心を他者とわかちあおうとしない
  1. 他の人にかかわろうとせず 一人の活動を好む
  2. 自分の活動や興味に成し遂げたことに関心を持ってもらおうと思わない
  3. 指さししない
  4. 称賛されることに 関心や反応が乏しい

 

(4)他人に無関心で反応が乏しい
  1. 他の人に応答しない 耳が聞こえないように みえる
  2. 他人を意識しない 他の人の存在を忘れる
  3. 孤独な活動を強く好む
  4. 他の人が傷ついたり 怒っても気付かない 慰めない

 

 

B コミニケーションの障害
(1)言葉の発達の遅れ
  1. 言葉の開始が 2歳より 遅かった
  2. 満3歳までに二語文(ママ来た あれ取って)を使えなかった

 

(2)他人と会話をはじめ 継続するのが 困難
  1. 自分から 語りはじめたり 会話を続けることができない
  2. 言葉のやり取りではなく 一人で 一方通行でしゃべり続ける
  3. 質問には答えられず 相手の発言に対してもコメントできない
  4. 興味のないことに対して 話す事ができない

 

(3)不自然で過度に形式的 反復的な言葉遣い
  1. オウム返しに相手の言葉を繰り返す
  2. CM ビデオ テレビ  アニメの言葉を 場面に関係なく連呼する
  3. 自分だけに意味の通じる 造語を用いる
  4. 過度に格式ばったり 大人や 学者のしゃべり方をする

 

(4)その年齢の発達段階に応じた 遊びが出来ない
  1. オモチャや人形を用いて ごっこ遊びができない
  2. 物を他のものに見立てることができない 
  3. 玩具を想像的にでなく 即物的に用いる
  4. みんなと一緒に楽しむ集団遊びに興味がない

 

C 反射的な行動 限定的な興味
(1)狭く 深い興味
  1. 特定の話題にばかり集中する
  2. 特定の話題や活動のことから 頭が離れない
  3. 食事やトイレに行く事を 忘れるほど熱中する
  4. 年齢不相応な話題に興味を持つ
  5. 興味のあることには、優れた記憶力を示す

 

(2)同一の慣れたパターンへの固執
  1. 決まった手順通りに行動しようとする
  2. いつものやり方の些細な違いに戸惑う
  3. 変更があるときは前もって知らせて おかないと大変なことになる
  4. 決まった通りに 物事が 行われないと 極度に不安になり 落ち着かない

 

(3)同じ動きを繰り返す
  1. 興奮したり 動転すると 手を ばたばたさせたり 単純な動きを繰り返す
  2. 目の前で指を鳴らし続けたり 奇妙な手のカッコウや動きを繰り返す
  3. 長時間が グルグル回ったり 身体を前後に揺すったり する
  4. つま先立ちで歩いたり走ったりし続ける

 

(4)物への特有のこだわり
  1. 本来の用い方と違う方法で物を用いる
  2. 物体の感覚的性質 ニオイ 肌触り 細部の色彩 動きに興味を持つ
  3. 通常は、興味を惹かれないものに執着する
  4. 動いたり 回転する物体に 強い興味をもつ

 

診断するための 4つの要件

 

  1. 言葉に発達の遅れがない
  2. 知能が正常である IQ70以上
  3. その他の面で発達に遅れがない
  4. 社会生活で問題が生じている

特定不能の広汎性発達障害 PDDNOS

アスペルガー症候群の傾向がある人でも 診断基準を満たす人は。人口のうち 0.5%の割合
多いのは、対人的相互反応の障害で1項目だけが あてはまるケースでほとんどが Aの項目で1つ Bの項目で1つ
Cの項目で1つ 以上 該当します。このようなケースは、特定不能の広汎性発達障害 PDDNOSと診断されます。

適切な教育とアスペルガー診断

専門家は、早く適切な教育を受けさせるために 早期発見を試みますが 実際には、専門家が 診断を十分に習熟していないケースがあります。アスペルガー症候群 高機能自閉症と診断された 児童の4分の1が 正常値と診断された アメリカのケースもあります。

 

また よく 聞くのが 病院の先生によって 診断名が 異なる点です。専門家からの診断は、ネガティブな印象を与えることが多いのですが 実は 短所や苦手な部分を補い 特技 (長所)を伸ばす 良い機会です。適切に育てていく事で 成人になったとき 2割の子どもは、アスペを卒業出来るのだそうです。