アスペルガー ADHD 発達障害を改善していくマニュアル
中田大地 ぼく、アスペルガーかもしれない。
どうして大勢のクラスの中で混乱してしまうのか。どうして行事がいやなのか。どんなときに大変なのか…。普通の子たちが、簡単に理解することでも アスペルガーの子たちにとっては、理解が難しかったり「なんで」「どうして」と 戸惑ってしまう・・だけど そんな生き辛さを解消するために 大地君は、1つ1つのルールを 決め 「修行をしています。しかし 大地君の1つ1つの「修行」を読むと アスペルガーを 理解することにつながると思いました。人と 違っているから「ダメな子」「悪い子」のレッテルを張られてきた 彼ら。大地君は、明るくけなげに工夫しながら 日常生活を送っています。
普通に 何でもなく 生活している8歳児が 多い中 小学校2年生の大地君は、こんなにも多くのことを気にかけなければ生活をしています。しかし 同情や 憐みとは 違い 読んでいて 優しい気持ちになるのは、なぜなんでしょう。8歳の男の子が書いた自分自身の取扱説明書。アスぺ当事者だからこそ・・みんなと違う こんなことや あんなこと・・ 髪を洗うのが好きなのに 床屋さんの はさみの音が 苦手 血が出てないか心配になるから・・ 頭は・・バカじゃない 脳の病気じゃない・・予定や計画が 大事。目と耳の説明は、耳は聞こえすぎるから ききたくない音も 聞こえてしまう・・とか 緊張した時 困ったとき いつもと違うとき 目と耳が シャットダウンしてしまう・・声のボリュームに注意して 話さないといけない・・トイレの場面でも 自分で何度も工夫して 手洗いのルールを 身につけてきたことが説明されています。大地君は 生きていくための術を 修行している身なのですね。これまで 専門家の立場から アスペルガーを説明した本は 多くありましたが 当事者による説明っていうのが・・「あるある〜」と 思え 納得させられます。アスぺもADHDも 人それぞれ 特徴は、違いますが、深く理解出来る1冊だと思いました。ぼく、アスペルガーかもしれない。のママ おひさま学級の本山先生 特別支援教育の 栗林先生 本のハカセ 浅見さん 登場人物も ステキ。それぞれの立場の方が 読むことで アスぺの特性を理解し 約束や ルールなど 参考になる部分が 多いと思いました。
ぼく、アスペルガーかもしれない。出版社は、花風社。自閉症関連の本には、29冊の本があります。
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僕たちは発達しているよ
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